今読んでいる本☆笠井潔「薔薇の女―ベランジュ家殺人事件」
「薔薇の女―ベランジュ家殺人事件」
先輩に、なぜか「私向き」といわれて借りている本で、ミステリーというよりも哲学色の強い内容です。
1作目が「バイバイ、エンジェル―ラルース家殺人事件」、2作目が「サマー・アポカリプス―ロシュフォール家殺人事件」、そして3作目がこの「薔薇の女―ベランジュ家殺人事件」です。
なんと、「バイバイ、エンジェル」は、発表が1979年。私と同い年・・・。
読んでいて、途中から「なんだか考えが赤軍っぽいぞ?」と思っていたら、後書きなどで、案の定、そのことが書かれてました。
先輩に聞くも、「ああ、あの人、アカの人だから」みたいな回答でした。
丁度「バイバイ、エンジェル」を借りる前に、大塚英志の「80年代史〓おたくの精神論〓」「彼女たちの連合赤軍」を読んでいたので、なんとなーく雰囲気が飲み込みやすかったです。
奇妙な殺人事件ばかりが主題になっていますが、読んでみれば登場人物の思想が主軸になっている話ばかりなので、なかなか普通の推理小説とは異なる結末が待っていて面白いです。
これまでも、あまり推理小説は好みでないので読むことが無かったのですが、このシリーズは推理というよりも思想主体なのが向いているのかも。
先輩、3作とも借りちゃいましたが、nice choiceです!(-_☆)キラリ
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