日記って、こんなに切ないんだ。
GREEの本が好きな人の中で上がったトピ「今までに一番泣いた本は?」で紹介されていた本「 1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記 」。 脳に起こる病気で、徐々に反射神経が鈍り、最終的には脳の機能が低下してしまい死に至る病気を発病した、亜也さんの中学生から自力で書き続けられるまで続いた日記を書籍化したものです。 毎日の出来事共に、病気の事が自らの言葉で書きつづられているため、とてもリアリティがある内容です。 日記の中で、徐々に自分の力でできなくなることが増えていくことへの不安、病気への不安、親への感謝などがつづられ、私も同様に涙しながら読み進めました。 中学卒業後は公立高校へ通っていたものの、病気の悪化に伴い養護学校に転入することになったこと、反射神経が鈍くなってしまうため、家の風呂で転んでしまい縫う程のけがをしてしまったこと。 そして、周りにいてくれる人たちのことを亜也さんの言葉が、少しずつつづっています。 日記は19歳頃で止まってしまいました。 最後は、お母さんと担当の医師の手記で締められていました。 何よりもお母さんの手記が最も辛く痛く心に刺さりました。長女である亜也さんが病気だったため、弟と妹にはあまり手が掛けられなかったこと。しかし、そんな姉がいたために、それぞれにしっかりと自分の道を見つけて歩き始めてくれていることなど、亜也さんがいたことで家族はこうあれたのだと感謝の念で締められていました。 涙無しでは読めない日記でした。 お母さんが書かれた闘病の手記もあるようなので、そちらも合わせてお薦めします。